simon’s diary

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IT企業のオフショア開発戦略

今回はIT企業ではたくさんの企業が取り入れているオフショア開発について、ご紹介します。

オフショア開発とは

オフショア開発の言葉の説明の前に、BPOという言葉はご存知でしょうか。
ビジネスマンなら、知ってて当然なぐらい、現在ではよく使われている言葉ですね。

BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とは自社の業務プロセスを外部企業に委託することをいいます。業務の一部を一括して外部に任せることで、委託側は自社のコア業務に専念することができます。また、「餅は餅屋に」と言うように、専門企業に任せることで業務の効率化、高品質化などが期待できます。
出典:

BPOとは:ビジネス・プロセス・アウトソーシングの解説|株式会社アグレックス

簡単にいうと、自社の業務を外部に委託することです。Business Process Outsourcingの頭文字をとって、BPOと言います。オフショア開発は一種のBPOで、海外の人件費の安いところでソフトウェア開発を行うことを指します。近年では非常によく取り入れられています。

ITは英語の参考リソースが山ほどあるので、インターネットさえあれば世界中の人が学ぶことができます。また、オフショア開発先のエンジニアは現地の一般的な給与水準より高い給与で雇ってもらうことができるので、アジア各国ではエンジニアリングは非常に人気な職種となっています。よって人件費の安いアジア圏にもいいエンジニアがゴロゴロいるのです。

私も新卒の研修でカンボジアの一流な学生たちと開発を行いましたが、彼らの技術の吸収力には驚かされました。彼らには情報学部というバックグラウンドがあるものの、初めて行ったiOS開発では彼らの方が高い技術力を駆使して、アプリを開発を行っており、危機感を感じました。
ただ、技術力が高いというわけではなく、英語もペラペラで、英語 + プログラミングができるという、現代に必要なスキルを高いレベルで保持していました。

もちろん、海外で開発を行うときに課題はあります。一番は品質の問題。海外の方は品質に対する考え方が甘く、品質が悪い製品が納品されたというケースも多々あるようです。テスト仕様書やテスト実施の工程で、日本人が教育を施し、マネージメントをしっかりと行う必要があるでしょう。

前職の会社はベトナムカンボジアに開発拠点をもっており、そのノウハウを生かして、開発拠点設立を支援することを一つのビジネスとしておりました。現職の会社では開発以外にも、運用・保守を海外で行うというビジネスを展開しているようです。

オフショア開発を行なう最大の目的

開発費を抑えることはオフショア開発のメリットですが、中小IT企業にとって、本当の狙いは海外市場開拓だと思います。ただ単に開発・運用コストを下げることだけを考えれば、今は人件費の安い国もいずれ賃金が上昇してきて、コストのメリットは享受できなくなり、結局、日本で開発する方がコストメリットが大きくなって、開発拠点閉鎖ということになるかもしれません。
それより、発展し続けている国にいち早く進出し、来たるべきタイミングで事業を仕掛けて、お金を得たいというのが本音のところでしょうか。日本というマーケットはどんどん小さくなり続けていきますから。

今後もIT企業の動向もチェックです!ではでは。